怒りを 観じる

2017.06.03 Saturday 22:11
0



    【質問】


    仏教で教えられる、怒りの解決方法を教えて下さい。


    【回答】


    怒りは、心の猛毒であり、自分を破壊する恐ろしい心だと、まず、自覚して頂きたいと思います。


    怒りとは、自分の心の中から、生まれたものですから、怒りの解決方法は、心の毒、そのものを抜くことしか、ありません。


    その怒りの解決方法とは、お釈迦様が悟りを開かれた方法である、毘鉢舎那(ビバシャナ)の実践、つまり、今の瞬間の自分に気付き、物事をあるがままに明らかに観る、ことです。


    これが、世の中で、一番科学的な、怒りの毒を抜く方法なのです。


    ですから、怒りが生まれたら、「あっ、怒りだ、これは怒りの毒だ」と、すぐに自分を観るのです。


    怒り、そのものを観察し、客観視出来るように、努めてみてください。


    「今、この瞬間、私は気持ちが悪い。これは怒りの感情だ、ということは、私は怒っているのだ」と、外に向いている自分の目を、すぐに内に向けるのです。


    最初は、「他人が何かを言うと、すぐに私は怒ってしまう」、というところまでは、仕方がありません。


    しかし、それからも、延々と人の言葉に振り回されて、思い出し、捉われるのではなく、怒った瞬間に、これは怒りだ、と観ていくのです。


    そうすれば、不思議と、怒りは、生まれた瞬間で消えてしまうのです。


    消えてしまえば、心は次の瞬間を感じようと、することが出来ます。


    怒りが消えると、凄く気持ちが良いものです。




    そこまで行くと、自分もコントロールがうまいものだ、と自分を褒めてあげることが出来ます。


    そうなれば、いつでも、怒りの感情に悩まされることはなく、穏やかに人の話を聞いてあげることが出来ます。


    これが、お釈迦様が、怒りを治める方法です。


    自分の心を観る、心を観察することで、怒りは消えるのです。


    簡単で、瞬時に出来ることで、心理学の知識も、カウンセリングも、全く必要ありません。


    仏教では、今の自分に気付いていない人のことを、愚か者、死んでいる人、寝ている人、と言う意味の言葉で呼んでいます。


    怒ったその瞬間に、自分の怒りに気付けない人は、怒りの塊になります。


    それで、ひとしきり、怒ったあとで、「ああ、腹が立つ」などと、自分が怒ったことを自覚するのです。


    ひどい時には、三年経っても、「あの時は腹が立った」などと、思い出して、また怒って、そのたびに自分を何度も破壊することになります。


    自分をあるがままに観る、客観視する。ただそれだけです。


    このことを、しっかりと覚えておいて頂きたいと思います。


    僧侶


    Comment








       
    Trackback
    この記事のトラックバックURL

    Calender
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << July 2018 >>
    Selected entry
    Category
    Archives
    Recent comment
    Link
    Profile
    Search
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM